「札幌に海ってあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は札幌市内には海岸線はなく、海のある街ではありません。それでも、札幌から車や電車でわずか1時間ほど移動すれば、美しい日本海の絶景や海水浴場が広がります。
- 札幌から気軽に行けるおすすめ海水浴場
- 絶景ドライブコースや海が見えるカフェ
- 冬でも海を楽しめる海辺のスポット
- 「海がない札幌」の意外な魅力とは?
- 海に見える場所・海を感じられる空間も紹介!
この記事では、「札幌 海」という検索キーワードで調べている方のために、地元民目線で本当に行ってよかったスポットや、観光客がよく訪れるエリアを中心にご紹介します。札幌旅行のプランや、週末のお出かけ先にぜひご活用ください。
北海道の海開き時期と札幌近郊の海水浴場
札幌に住んでいると、「海水浴」という言葉が少し縁遠く感じるかもしれません。しかし実は、札幌から車で1時間圏内には、北海道の魅力が詰まった海水浴場がいくつもあります。短い夏を満喫するためにも、海開きの時期やおすすめスポットを事前にチェックしておくことが大切です。
2025年の海開き時期(6月下旬~7月上旬)
北海道の海水浴場は、本州に比べて気温が低く、海開きもやや遅めです。例年、6月下旬から7月上旬にかけて海開きが行われ、8月中旬までが海水浴シーズンのピークとなります。
札幌近郊で人気のある海水浴場の多くがこの時期に合わせて海開きをし、監視員の配置や更衣室の開放などの体制が整えられます。2025年も気候が例年並みであれば、6月25日〜7月1日あたりが本格的なスタートと予想されます。
おたるドリームビーチ(小樽市)の特徴とアクセス
札幌市中心部から車で約40分、小樽市銭函の西側に広がる「おたるドリームビーチ」は、北海道で最もアクセスがよく、若者からファミリー層まで幅広く支持されている海水浴場です。
- 海の家が並び、BBQや音楽イベントが開催される
- 札幌市内から公共交通機関(JR・バス)でもアクセス可能
- 遠浅の海と穏やかな波で子供も安心
このビーチは、特に「札幌から最も近いリゾート感を味わえる場所」として、毎年多くの観光客で賑わいます。
銭函海水浴場の魅力と利用ポイント
札幌から一番近いビーチとしても知られる銭函海水浴場は、落ち着いた雰囲気と美しい砂浜が魅力です。地元の人々の憩いの場として愛されており、派手な海の家はないものの、静かな海をゆっくり楽しむには最適な場所です。
周辺にはおしゃれなカフェや雑貨店が点在しており、海を見ながらゆったりと過ごす休日にもぴったり。特に夕暮れ時の海の表情は圧巻で、札幌の喧騒を離れた癒しの時間を提供してくれます。
石狩浜海水浴場(あそびーち石狩)の設備とおすすめシーン
石狩浜の「あそびーち石狩」は、家族連れや団体利用に特化したビーチです。広い駐車場、無料シャワー、トイレ、海の家など、設備が充実しているのが大きな特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 石狩市親船町 |
アクセス | 札幌中心部から車で約45分 |
海の家 | 複数あり(BBQ可) |
ファミリー向け | ◎(浅瀬あり、監視員常駐) |
また、週末にはキッチンカーが出ることもあり、ちょっとしたお祭り気分も味わえます。
川下・厚田など道央エリアの海水浴場紹介
石狩・小樽以外にも、道央エリアには知る人ぞ知るローカル海水浴場が点在しています。たとえば、厚田海水浴場は、観光客が少なく静かな穴場として近年注目されつつあります。
また、川下海岸や浜益(はまます)海岸などは、透明度が高く、磯遊びにも最適。交通手段としては車が中心ですが、ドライブ好きな方にはおすすめのルートがたくさんあります。
札幌から1時間以内で行ける日本海の絶景スポット
「海水浴はしないけど、海を見ながらのんびりしたい」という方におすすめなのが、札幌近郊の日本海沿岸の絶景スポットです。車で1時間圏内に、心が洗われるようなビューポイントが点在しています。
あそびーち石狩の夕日・ドライブ特性
日中は家族連れで賑わうあそびーち石狩も、夕方には一変してロマンチックな空間に。夕日に染まる砂浜は、カップルにも人気で、夕暮れドライブの終着点として最適です。
また、近隣の「石狩灯台」や「はまなすの丘公園」では、カメラを片手にフォトジェニックな風景を撮影する人も多く、SNSでも話題になっています。
銭函ビーチ&海を見渡す散歩道
銭函海岸から小樽方向に歩くと、静かな海岸線と線路沿いの歩道が続きます。波音と風を感じながらの散歩は、札幌市民のリフレッシュスポットとして親しまれています。
途中には「銭函海岸展望デッキ」や、海を望むカフェもあり、のんびりと海と過ごす時間が叶います。
張碓(はりうす)の絶景カフェ「View Cafe」
国道5号線沿い、小樽と札幌の間に位置する張碓(はりうす)は、知る人ぞ知る絶景エリア。その中でも特に人気なのが「View Cafe」です。
- 店内からガラス越しに広がる海のパノラマ
- 晴れた日は積丹半島まで見渡せる
- 季節限定スイーツが人気
このエリアは、海ドライブの途中休憩にぴったりなスポットとして、リピーターが絶えません。
積丹半島・小樽エリアで味わう“積丹ブルー”と絶景
札幌近郊で「海の色が美しすぎる」と話題なのが、積丹半島です。特に夏場は「積丹ブルー」と呼ばれる透き通ったコバルトブルーの海が広がり、まるで沖縄のようだと話題になっています。札幌から車で約2時間、日帰りでも十分訪れることができます。
島武意海岸の透明感とアクセス
積丹ブルーを象徴するのが、島武意(しまむい)海岸です。トンネルを抜けた先に広がるその光景は、日本の渚百選にも選ばれた景勝地。断崖に囲まれた入江の海は驚くほど透明度が高く、底まで透けて見える水面に思わず息を呑みます。
駐車場からトンネルを歩く時間は約5分程度。観光の定番ルートとして人気で、カメラ好きやカップルにもおすすめです。
神威岬の恋する灯台と遊歩道
神威(かむい)岬は積丹の先端に位置する名所で、「恋する灯台」に認定されたロマンチックスポットでもあります。岬まで続く遊歩道「チャレンカの小道」では、断崖絶壁の絶景と果てしなく広がる海が一度に楽しめます。
- 札幌から車で約2時間15分
- 途中に道の駅「しゃこたん」あり
- 岬の先端までは片道20分ほどのハイキング
海と空の境界が溶け合う神威岬は、「絶景」という言葉がこれ以上ふさわしい場所はないとさえ言えるでしょう。
澄海岬や青の洞窟などのフォトジェニックスポット
積丹には島武意や神威以外にも、澄海(すかい)岬や「青の洞窟」など、インスタ映え抜群の景勝地が豊富です。特に観光船でしかアクセスできない青の洞窟は、神秘的な海の空間として若者やカップルに人気です。
どのスポットも、「札幌からの日帰り旅行で海を満喫したい」という方にとって、まさに理想的なロケーションです。
札幌市内や近郊で“海を感じる”場所
札幌には海岸線がありませんが、それでも“海っぽさ”や“潮の香り”を感じることができるスポットがいくつか存在します。実際に海は見えなくても、五感で「海」を感じる場所をいくつかご紹介します。
海を望めるカフェ・展望スポット紹介
札幌から小樽方面へ車を走らせると、張碓(はりうす)エリアに入ります。この一帯には、絶景カフェや展望スポットが点在しており、特に「View Cafe」はガラス張りの大パノラマが自慢。店内からは積丹半島を一望でき、晴れた日には海と空のグラデーションが広がります。
他にも、「カフェBLUE MOON」「海が見えるレストランVista」など、グルメと絶景が楽しめる場所が豊富です。
JR電車車窓から見える海景色の楽しみ方
札幌駅から小樽方面に向かうJR函館本線では、途中の「朝里〜小樽築港」間で、日本海の絶景が楽しめます。特に朝や夕方は、オレンジ色に染まる水平線が幻想的。
車を持っていない人でも、電車に乗るだけで“海を感じる旅”が叶うのは、札幌の魅力のひとつです。
ショッピングモール「小樽築港」のガラス張り海ビュー
「ウイングベイ小樽」は、大型ショッピングモールでありながら海が見えるという稀有な施設です。フードコートや展望スペースからは、日本海がすぐ目の前。
また、モール内にはシネマやレストランも充実しており、雨の日でも海を感じるデートやファミリーのお出かけにもぴったりです。
冬でも海を楽しむ・見られる札幌近郊の場所
北海道といえば雪景色、札幌も例外ではありません。海水浴シーズンが終わった冬の時期でも、実は「海を楽しむ」ことができるのです。冷たい風が吹く中で見る冬の海には、独特の趣と心を静めるような美しさがあります。
冬の海を見られる江別・千歳・室蘭など
冬季でもアクセスしやすい海の見える場所として、千歳市のウトナイ湖近辺や、室蘭の地球岬が挙げられます。これらは札幌から少し離れていますが、雪と海のコントラストを楽しめる風景として人気があります。
また、江別市から厚田方面に向かう道道11号線(通称:海沿いルート)は、積雪シーズンでも比較的整備されており、冬の海を車窓から楽しめます。
銭函、朝里駅前は冬でも海が見えるスポット
小樽市に近い銭函駅や朝里駅の周辺は、線路のすぐ近くに海が広がるスポットです。積雪がある日でも、白銀の砂浜と青い海のコントラストが映え、写真好きにも人気があります。
- 札幌駅からJRで約30〜40分
- 雪が積もっても定期運行の安心感
- 晴れた日は日本海に光が反射して絶景
カフェ「銭函珈琲」など、冬でも営業している海沿い店舗もあり、ホットドリンクと共に海を眺める時間は格別です。
オーンズスキー場山頂からの日本海眺望
小樽市春香町にある「オーンズスキー場」は、札幌から一番近い海が見えるスキー場として知られています。リフトで山頂に登ると、眼下には一面の雪景色、そして遠くにはきらめく日本海が広がります。
特に夕暮れ時は、雪原と海が夕日に照らされる幻想的な瞬間に出会えることも。冬のアクティビティと絶景を同時に楽しめる穴場スポットです。
なぜ「札幌に海がない」のか?地理的背景を探る
札幌は北海道の中心都市でありながら、実は海に面していない内陸都市です。道外の方や観光客にとっては意外かもしれませんが、これは歴史と地形に由来する事実なのです。
札幌市の地形と海岸線からの距離感
札幌市は石狩平野の内陸部に広がる都市で、最も近い海岸線である石狩湾までは、直線距離で約20kmほど離れています。これは都市部の形成にあたって、海に頼らない交通・物流の発展が進んだことが理由の一つです。
また、市の西部には山々(手稲山や円山など)が連なり、海と市街地の間に自然の障壁があるため、直接的な「海のある街」としては認識されにくい側面があります。
行政区分と市街地形成の歴史的経緯
明治期に北海道開拓使が本拠地を札幌に置いた際、内陸の札幌が政治・経済の中心地となりました。一方で、小樽や石狩が海上物流の拠点として発展を遂げ、結果として「札幌は海を持たない都市」となったのです。
鉄道や道路網の整備により、札幌から海へのアクセスは簡単になったものの、海そのものが市域に含まれないという地理的事実は現在も変わっていません。
「海はない」けど“海を感じる”環境がある理由
札幌は自然豊かな都市であり、近隣には海、山、川、湖がバランス良く点在しています。特に車や電車で1時間以内に海へ行けるという利便性は、全国的にも稀有なロケーションです。
つまり、「札幌には海がない」という言葉は、事実ではあるが体感的には当てはまらない——それが、札幌の“海”に対する最大の魅力と言えるのかもしれません。
まとめ
札幌は内陸都市でありながら、わずか1時間圏内に海を感じられるスポットが点在しています。石狩浜・銭函・小樽などのビーチエリアは夏だけでなく、春や秋、冬も違った魅力を見せてくれます。展望台から望む日本海、夕日に染まる海岸線、静かな砂浜、海の香りがするカフェ…どれもが、日常にない「癒し」を与えてくれるはずです。
「札幌には海がない」=「海を楽しめない」ではありません。むしろ、海と都市が絶妙な距離感で共存している街だからこそ味わえる“特別な時間”があるのです。この記事を参考に、あなたもぜひ、札幌で“海を感じる旅”を楽しんでみてください。