週末の予定が決まらず、札幌市内で過ごすだけの休日に飽きていませんか。北海道ならではの雄大な自然や美味しいグルメを求めて、車を走らせたいと考える方は非常に多いです。札幌からの日帰りドライブは、移動時間も含めて北海道の魅力を存分に味わえる最高のリカバリー方法といえます。
しかし、行き先が多すぎてどこへ行けば良いのか迷ってしまうことも少なくありません。貴重な休日を移動だけで終わらせないためには、目的地選びとルート設定が非常に重要になります。この記事では、札幌から気軽に行ける距離でありながら、非日常感をたっぷりと味わえる厳選スポットをご紹介します。
| ジャンル | おすすめスポット例 | 片道目安 |
|---|---|---|
| 王道観光 | 小樽運河、定山渓温泉 | 約1時間 |
| 絶景・自然 | 支笏湖、積丹ブルー | 約1.5〜2時間 |
| グルメ | 余市フルーツ、長沼ファーム | 約1〜1.5時間 |
札幌近郊の王道ドライブスポット5選
まずは札幌から出発して無理なく往復できる、絶対に外さない王道のドライブスポットをご紹介します。これらの場所は観光地としての設備が整っており、駐車場や休憩所も充実しているため、ドライブ初心者や家族連れでも安心して楽しむことができます。短い移動時間で北海道らしさを凝縮して体験できるエリアばかりです。
小樽運河と北のウォール街散策
札幌から高速道路を使えば約40分、下道でも1時間程度で到着できる小樽は、日帰りドライブの筆頭候補です。歴史的な建造物が立ち並ぶ小樽運河沿いは、車を降りて散策するだけで情緒あふれる風景を楽しむことができます。特に夕暮れ時から夜にかけてライトアップされる倉庫群は幻想的で、デートコースとしても非常に人気が高い場所です。
小樽へのドライブをおすすめする最大の理由は、観光とグルメのバランスが極めて良い点にあります。運河周辺にはガラス工房やオルゴール堂などの見どころが集中しており、少し歩けば新鮮な寿司や海鮮丼を提供する名店が軒を連ねています。駐車場も観光中心部に多数点在しているため、車を停めてからのアクセスも抜群です。
また、小樽からさらに足を延ばして祝津方面へ向かう「おたる水族館」へのルートも、海沿いを走る爽快なドライブコースとして知られています。高台から見下ろす日本海の絶景は、札幌市内では味わえない開放感を与えてくれるでしょう。短時間で充実した旅気分を味わいたいなら、小樽方面が最も確実な選択肢となります。
定山渓温泉で足湯と渓谷美を堪能
札幌中心部から南へ車を走らせること約1時間、豊かな森に囲まれた定山渓は「札幌の奥座敷」と呼ばれる温泉地です。日帰り入浴を受け入れているホテルや旅館が多く、ドライブの疲れを良質な温泉で癒やすことができます。温泉街には無料の足湯スポットも点在しており、タオル一枚を持って気軽に立ち寄れるのが魅力です。
定山渓は四季折々の景観が美しく、特に秋の紅葉シーズンは北海道内でも屈指の人気を誇ります。二見吊橋から眺める豊平川の渓谷美は圧巻で、鮮やかな赤や黄色に染まる山々を背景に散策を楽しむことができます。夏はカヌー体験、冬は雪見風呂と、季節ごとに異なる楽しみ方が用意されているのもリピーターが多い理由です。
近年ではお洒落なカフェやベーカリーも増えており、温泉まんじゅう以外のグルメも充実してきました。山道を走るドライブルートは信号が少なく快適で、緑のトンネルを抜けていくような爽快感があります。自然の中でリフレッシュしたいけれど遠出はしたくないという時に、定山渓は最適な目的地となります。
支笏湖の透明度と大自然の神秘
札幌から約1時間強で到着する支笏湖は、日本有数の透明度を誇るカルデラ湖として知られています。「支笏湖ブルー」と称される深く澄んだ青色の湖面は、見る人の心を洗うような美しさです。湖畔へ向かう国道453号線は木漏れ日が心地よい山道で、ドライブそのものを楽しむことができる人気のルートとなっています。
支笏湖周辺では、水中遊覧船やスワンボートなどのアクティビティが充実しており、湖の上から透き通った水の中を泳ぐ魚たちを観察することができます。また、湖畔には名物のヒメマス料理(チップ料理)を提供する食堂があり、ここでしか味わえない新鮮な味覚を楽しむこともドライブの醍醐味の一つです。
冬には「千歳・支笏湖氷濤まつり」が開催され、湖水を吹き付けて作られた巨大な氷のオブジェがライトアップされます。昼間の静寂な湖とは一変し、幻想的な氷の世界を楽しむことができるため、冬のドライブデートにも強くおすすめできます。四季を通じて圧倒的な自然のパワーを感じられる場所です。
当別町ロイズタウンと田園風景
札幌の北隣に位置する当別町は、近年新しいドライブスポットとして注目を集めています。特にJRロイズタウン駅の開業とともにオープンした「ロイズカカオ&チョコレートタウン」は、工場見学や限定商品の購入ができる施設として大人気です。札幌中心部から約40分というアクセスの良さも手伝い、気軽な半日ドライブに最適です。
当別町への道のりは、広大な田園風景が広がるのどかなルートです。北海道らしい牧歌的な景色の中を走ることができるため、都会の喧騒を忘れてリラックスすることができます。道の駅「北欧の風 道の駅とうべつ」では、地元食材を使ったイタリアンやスイーツが楽しめ、農産物直売所での買い物も期待できます。
また、当別町にはスウェーデンヒルズという北欧風の住宅街があり、異国情緒あふれる街並みを車窓から楽しむこともできます。ガラス工芸体験などができる施設もあり、クリエイティブな休日を過ごしたいカップルや家族連れにもおすすめです。新しさと懐かしさが同居する、今最も熱いエリアの一つです。
エスコンフィールドHOKKAIDO周辺
北広島市に誕生した「北海道ボールパークFビレッジ」と「エスコンフィールドHOKKAIDO」は、野球ファンならずとも楽しめる巨大エンターテインメントエリアです。札幌から高速を使えば約30分、一般道でも1時間弱でアクセス可能です。試合がない日でもスタジアムツアーやグルメ、サウナなどを楽しむことができ、常に多くの人で賑わっています。
このエリアをドライブの目的地にする利点は、施設内で一日中遊べるコンテンツが揃っていることです。広大な敷地内には子供向けの遊び場やドッグラン、キャンプ施設まで完備されており、あらゆる世代のニーズに応えています。駐車場も広大で、車でのアクセスを前提に設計されているためストレスがありません。
周辺にはアウトレットモールなどの大型商業施設もあり、ショッピングと組み合わせたプランも組みやすいのが特徴です。新しい北海道のランドマークとして進化し続けるこのエリアは、話題性も抜群で、ドライブの会話も弾むこと間違いなしです。最新のトレンドを感じたいなら、まずはここを目指してみましょう。
絶景と海鮮を求めるシーサイドドライブルート
北海道のドライブといえば、やはり海沿いの道を走り抜け、新鮮な海の幸を味わうプランが外せません。札幌から少し足を延ばすだけで、積丹ブルーに代表される美しい海岸線や、港町ならではの活気ある市場に出会うことができます。ここでは、海とグルメを主役に据えた満足度の高いルートを3つ提案します。
積丹半島の神威岬とウニ丼
札幌から片道約2時間半と少し距離はありますが、積丹半島へのドライブはそれだけの価値がある絶景ルートです。特に神威岬(かむいみさき)の先端から見渡す日本海は、地球の丸さを実感できるほどのパノラマビューです。天気が良い日には、吸い込まれるような「積丹ブルー」の海が眼下に広がり、一生の思い出に残る光景となります。
積丹ドライブの最大の目的といえば、夏限定のウニ丼です。6月から8月にかけて解禁される積丹のウニは、濃厚な甘みととろけるような食感が特徴で、これを食べるために全国からファンが訪れます。朝獲れの新鮮なウニをたっぷりと乗せた丼は、贅沢の極みと言えるでしょう。
また、神威岬へ向かう道中にある「島武意海岸(しまむいかいがん)」も必見です。暗いトンネルを抜けた先に突如として現れる鮮やかな海の色は、まさに秘境と呼ぶにふさわしい美しさです。海岸線沿いのドライブは信号も少なく、奇岩や断崖絶壁が続くダイナミックな風景がドライバーを楽しませてくれます。
石狩・厚田の夕日と朝市
札幌中心部から北へ向かう国道231号線、通称「オロロンライン」の入り口にあたる石狩・厚田エリアは、手軽に海を感じられるドライブコースです。約1時間で到着できる厚田港では朝市が開催されており、シャコやハタハタなど季節の魚介類を格安で購入することができます。クーラーボックス持参で訪れるのがこのルートの鉄則です。
このエリアは夕日の名所としても有名で、「あいろーど厚田」という道の駅からは、日本海に沈む美しい夕日を一望することができます。道の駅には地元の食材を使ったピザやジェラートなどのグルメも充実しており、恋人の聖地として認定された展望台もあるため、デートコースとしても最適です。
石狩浜周辺では、夏になると海水浴やキャンプを楽しむ人々で賑わいます。また、石狩灯台やはまなすの丘公園など、北海道の自然遺産ともいえる風景が残されており、散策路を歩きながら海風を感じることができます。札幌から最も近い海沿いのドライブスポットとして、日常の気分転換にぴったりです。
苫小牧のマルトマ食堂と海沿いラン
札幌から高速道路を利用して約1時間、太平洋側に位置する苫小牧市は、ホッキ貝の水揚げ量日本一を誇る港町です。漁港にある「マルトマ食堂」は、早朝から行列ができる超人気店で、名物のホッキカレーはボリューム満点で安くて美味しいと評判です。朝早く出発して朝食をここでとるのが、通のドライブルートです。
苫小牧から白老・登別方面へと続く国道36号線は、太平洋を横目に走る開放的な直線道路が多く、北海道らしいスケールの大きなドライブを楽しむことができます。途中には「樽前山」の登山口や、美しい湿原が広がる「ウトナイ湖」など、海だけでなく山や湖の自然にも触れられるスポットが点在しています。
また、白老町に新しくできた「ウポポイ(民族共生象徴空間)」へのアクセスも良好です。アイヌ文化を学べる国立博物館や体験施設があり、知的な刺激を受けることができます。美味しい海鮮グルメでお腹を満たした後、海沿いを走りながら文化施設を巡るという、充実した一日を過ごすことができるルートです。
大自然の恵みを味わうファーム&ガーデンドライブ
北海道の魅力は海だけではありません。広大な大地で育まれた農作物や、美しい田園風景の中に佇むカフェを巡るドライブもまた格別です。札幌近郊には農業が盛んな町が多く、採れたての野菜や果物、こだわりのスイーツを楽しめるスポットが数多く存在します。ここでは、心もお腹も満たされる癒やしのルートをご紹介します。
長沼・由仁エリアの丘陵カフェ巡り
札幌から東へ約1時間、長沼町や由仁町はなだらかな丘陵地帯が続く農業の町です。このエリアの特徴は、見渡す限りの畑の中にポツンとお洒落なカフェやレストランが点在していることです。窓から四季折々の田園風景を眺めながら、地元野菜をふんだんに使ったランチを楽しむ時間は、最高の贅沢と言えるでしょう。
特に「ファームレストラン」と呼ばれる、農家が直営するお店が充実しています。採れたてのアスパラガスやとうもろこし、じゃがいもなど、素材本来の味を活かした料理は、都会のレストランでは味わえない力強さがあります。人気の店は予約必須の場合もあるため、事前のリサーチが重要です。
また、由仁町にある「ゆにガーデン」は、季節ごとの花々が咲き誇る英国風庭園として有名です。広大な敷地を散策した後は、近くの「ユンニの湯」で茶褐色の独特な温泉に浸かるのが定番コースです。美しい風景と美味しい食事、そして温泉という、癒やしのフルコースを手軽に楽しむことができます。
余市・仁木でフルーツ狩りとワイナリー
小樽のさらに先、札幌から約1時間半の場所にある余市町と仁木町は「フルーツ王国」として知られています。初夏のイチゴから始まり、サクランボ、ブドウ、リンゴと、秋まで途切れることなくフルーツ狩りを楽しむことができます。自分の手で収穫した完熟フルーツをその場で食べる体験は、子供から大人まで大人気です。
近年、このエリアは世界的な評価を受けるワイナリーが集まる「ワインの里」としても注目されています。ブドウ畑の美しい風景を眺めながら、醸造所を見学したり、ショップで希少なワインを購入したりすることができます。ドライバーはお酒を飲めませんが、地元のブドウジュースも非常に濃厚で美味しく、十分に楽しめます。
また、余市といえばニッカウヰスキー余市蒸溜所も外せません。重厚な石造りの建物が並ぶ敷地内は、まるで海外にいるような雰囲気です。歴史ある建物を巡りながらウイスキーの製造工程を学び、限定のお土産を探すのも楽しいでしょう。食と文化が融合した、大人のドライブに最適なエリアです。
恵庭・千歳のガーデン街道と直売所
新千歳空港からも近い恵庭市と千歳市は、花のまちづくりが盛んで「ガーデン街道」とも呼ばれる美しいエリアです。特に恵庭の「えこりん村」は、広大な敷地に美しい庭園や羊の牧場があり、アルパカなどの動物と触れ合うこともできます。ガーデニング好きにはたまらない、フォトジェニックなスポットが満載です。
このエリアは農産物直売所のレベルが非常に高いことでも知られています。道の駅「花ロードえにわ」などは、朝採れの新鮮な野菜を求めて開店前から行列ができるほどの人気ぶりです。安くて新鮮な野菜を大量に買い込んで帰るのも、このドライブの大きな楽しみの一つと言えるでしょう。
さらに千歳には「サケのふるさと 千歳水族館」があり、千歳川の中を直接観察できる水中観察窓が人気です。秋には遡上するサケの群れを間近で見ることができ、生命の神秘を感じることができます。空港近くのアウトレットモール「レラ」への立ち寄りも容易で、自然鑑賞と買い物をバランスよく楽しめます。
天候やシーンに合わせた賢いドライブ計画
北海道のドライブは、季節や天候によって楽しみ方が大きく左右されます。また、誰と行くかによって選ぶべきスポットも変わってきます。ここでは、雨の日や夜景、特別なデートなど、シチュエーションに応じた賢いドライブの選び方を提案します。これを知っておけば、急な予定変更にも柔軟に対応できるはずです。
雨の日でも楽しめる屋内充実ルート
せっかくの休日が雨予報でも、諦める必要はありません。札幌近郊には屋内でも十分に楽しめるドライブスポットがあります。例えば、小樽の水族館や総合博物館、千歳・新千歳空港のターミナルビルなどは、天候に関係なく一日中遊べる施設です。特に新千歳空港は、映画館や温泉、ラーメン道場などがあり、単なる空港を超えたテーマパークとなっています。
また、砂川市の「砂川ハイウェイオアシス館」や、北菓楼、ソメスサドルなどのショップ巡りもおすすめです。砂川はスイーツの街としても有名で、お洒落なカフェや直営店を車で巡るなら雨も気になりません。美味しいスイーツを買い集めて、車内で食べ比べをするのも楽しい過ごし方です。
重要なのは、移動中の景色に依存しない目的地を設定することです。美術館や科学館、大型ショッピングモールなど、目的地自体が屋内完結型の施設を選べば、雨のドライブも快適な思い出になります。視界が悪い時の峠越えなどは避け、平坦で広い道路を中心にルートを組むのが安全運転のポイントです。
札幌の夜景を独占するナイトドライブ
昼間のドライブの締めくくりや、仕事終わりの短い時間でも楽しめるのがナイトドライブです。札幌は「日本新三大夜景」に選ばれるほど夜景が美しい都市であり、車で行ける絶景スポットが多数存在します。定番の藻岩山は観光道路を利用して中腹まで行くことができますが、より手軽なのは「旭山記念公園」や「幌見峠」です。
幌見峠のラベンダー園には展望駐車場があり、車に乗ったままフロントガラス越しに札幌の夜景を一望することができます。これなら寒い冬や風の強い日でも、プライベートな空間でゆっくりと夜景を楽しむことが可能です。温かいコーヒーを持参して、きらめく街の灯りを眺めながら語り合う時間は、デートの最後に最適です。
少し足を延ばして、石狩湾新港方面へ向かうのもおすすめです。工場の明かりが幻想的な工場夜景や、静かな海辺で星空を見上げる時間は、市内の夜景とは違った趣があります。夜のドライブは交通量も減り、昼間とは違った街の表情を見ることができるため、短時間で気分転換したい時に非常に有効です。
カップルにおすすめのロマンチックコース
デートでのドライブなら、雰囲気作りが何よりも大切です。おすすめは、夕日の時間帯に合わせて海沿いを走るサンセットドライブです。石狩の「あいろーど厚田」や小樽の祝津パノラマ展望台などは、水平線に沈む夕日を二人きりで眺めることができる絶好のロケーションです。美しい景色は二人の距離を自然と縮めてくれます。
ランチやディナーの場所選びも重要です。長沼や当別などの郊外にある、隠れ家的なレストランを予約しておけば、特別感を演出できます。窓から見える景色が良い席や、暖炉のある席など、空間そのものを楽しめるお店を選ぶのがポイントです。事前のリサーチが、パートナーへの何よりのプレゼントになります。
最後は、少し意外性のあるスポットへ案内するのも効果的です。例えば、美唄市の「アルテピアッツァ美唄」は、廃校になった小学校と広大な敷地を利用した彫刻美術館で、静謐な空気が流れる大人のデートスポットです。知る人ぞ知る美しい場所を共有することで、二人の思い出はより深いものになるでしょう。
まとめ
札幌から日帰りで楽しめるドライブコースは、目的地やテーマによって無限のバリエーションがあります。王道の観光地である小樽や定山渓で安定した楽しさを味わうもよし、少し足を延ばして積丹やニセコの大自然に圧倒されるもよし、長沼や由仁で大地の恵みを堪能するもよしです。
重要なのは、その日の天気や気分、そして同行者の好みに合わせて柔軟にプランを組むことです。詰め込みすぎて移動ばかりにならないよう、1つのエリアに絞ってじっくり楽しむのが満足度を高めるコツです。また、北海道の道は冬場はもちろん、夏場でも野生動物の飛び出しなどに注意が必要です。安全運転を心がけ、心に残る素晴らしい休日を過ごしてください。
まずは今週末、気になったスポットを一つ選んで、ナビにセットしてみることから始めてみませんか。ハンドルを握って街を出れば、まだ見ぬ北海道の魅力があなたを待っています。

