ラーメンまるひら札幌市レビュー|北24条で味わう釧路の伝説ミックス

札幌市内で「朝からでも食べられるほど優しいラーメン」を探しているなら、まさに運命の出会いとなる一軒があります。それが、2025年3月に釧路から満を持して札幌へ進出した「ラーメンまるひら」です。釧路ラーメンの老舗として知られる同店ですが、札幌店ではどのような味が提供されているのでしょうか。

多くのラーメンファンが気になっているのは、釧路本店のあの透き通ったカツオ出汁が、札幌の水と気候でどのように再現されているかという点です。また、メニューにある謎の「ミックス」という存在も、初めて訪れる人には未知の領域かもしれません。この記事では、実際に店舗を訪れた詳細なレビューと共に、行列を回避するコツや駐車場情報まで網羅します。

この記事を読むことで、以下の疑問がすべて解決します。

  • 釧路の伝説的な「まるひら」が札幌のどこにあるのか詳細なアクセス情報
  • メニューには載っていないこともある裏定番「ミックス」の味の正体
  • 札幌特有の濃厚味噌ラーメンとは一線を画す、毎日食べたいスープの秘密
  • 行列に並ばずに食べるための最適な訪問時間と駐車場の攻略法
  • 実際に食べた人だけが分かる、麺の食感やスープの温度感などのリアルな感想

ラーメンまるひら札幌店の基本情報と歴史的背景

札幌市北区、北24条エリアに新しい風が吹いています。古くからの飲み屋街として知られるこの地に、朝10時半から行列を作るラーメン店が現れました。それが「ラーメンまるひら札幌店」です。まずは、この店がなぜこれほどまでに注目を集めているのか、そのルーツと基本情報を深掘りしていきます。

北海道第4のラーメン「釧路ラーメン」とは何か

北海道のラーメンといえば、札幌の味噌、旭川の醤油、函館の塩が有名ですが、第4の勢力として根強い人気を誇るのが「釧路ラーメン」です。漁師町である釧路で生まれたこのラーメンは、極細の縮れ麺とあっさりとした醤油スープが最大の特徴です。漁から帰ってきた漁師たちが、冷えた体を温めるためにすぐに食べられるよう、茹で時間の短い細麺が採用されたという説が有力です。

また、毎日食べても飽きないように、ラードや油を極力控え、出汁の旨味で食べさせるスタイルが確立されました。札幌のラーメンが「濃厚・コッテリ」を追求する一方で、釧路ラーメンは「和・優しさ」を極めています。「まるひら」は、この釧路ラーメンの文化を牽引してきた代表的な名店の一つであり、その味が札幌で楽しめること自体が事件とも言えるニュースなのです。

創業60年を超える老舗「まるひら」の系譜

「ラーメンまるひら」の歴史は古く、1959年に釧路で創業しました。半世紀以上にわたり、地元釧路市民のソウルフードとして愛され続けています。親子4代にわたって受け継がれてきたその味は、流行に流されることなく、ひたすらに「カツオ出汁の旨味」を守り抜いてきました。

札幌店をオープンさせたのは、創業家の長男である平野周平氏です。彼は一度は別の職に就きましたが、実家の味をより多くの人に知ってもらいたいという情熱から、脱サラをして修行の道に入りました。単なる暖簾分けやフランチャイズではなく、創業家の血と誇りを受け継ぐ「本家」の味が、札幌というラーメン激戦区で新たな挑戦を始めたのです。

札幌店へのアクセスと店舗の雰囲気

店舗は、札幌市営地下鉄南北線「北24条駅」から徒歩約2分という好立地にあります。西5丁目樽川通沿いに面しており、大きな看板が出ているため迷うことはありません。かつてこのエリアは夜の街というイメージが強かったですが、近年は注目の飲食店が次々とオープンし、昼間のグルメスポットとしても活気づいています。

店内に入ると、白木を基調とした清潔感あふれるカウンター席と、いくつかのテーブル席が配置されています。全19席というこぢんまりとした空間ですが、厨房との距離が近く、ラーメンが作られる音や香りをダイレクトに感じることができます。スタッフの活気ある挨拶も心地よく、老舗の暖簾を守りながらも、新しいお店らしい明るい雰囲気が漂っています。

行列必至の混雑状況と狙い目の時間帯

オープン以来、ランチタイムには常に行列ができています。特に開店時間の10時半には、開店を待つファンの姿が多く見られます。スープがなくなり次第終了という営業スタイルのため、遅い時間に行くと閉店しているリスクがあります。平日の11時前か、もしくは昼のピークを過ぎた13時半頃が比較的スムーズに入店できる狙い目の時間帯です。

休日はさらに混雑が予想されます。家族連れやカップルだけでなく、一人で黙々とラーメンを啜る常連客も多いため、回転は比較的早いです。しかし、絶対に待ちたくないという方は、開店15分前には到着しておくのが賢明でしょう。冬場の待機列は寒さが厳しいため、防寒対策もしっかりとしていくことをおすすめします。

駐車場情報と車での来店時の注意点

「ラーメンまるひら札幌店」には専用の駐車場がありません。これが車で来店する際の最大のネックとなりますが、周辺には多数のコインパーキングが点在しています。特に店舗の裏手や、北24条駅周辺には大規模な駐車場もあるため、少し歩くことを許容できれば駐車場所に困ることはないでしょう。

路上駐車は近隣の迷惑になるだけでなく、頻繁に取り締まりが行われているエリアでもあるため厳禁です。コインパーキングの相場は60分300円から400円程度です。ラーメン一杯の価格が良心的な設定であるため、駐車料金を払っても十分に満足できるランチになるはずです。事前にナビで近くの「タイムズ」や「三井のリパーク」を検索しておくとスムーズです。

シンプルだからこそ奥深いメニュー構成と価格

「ラーメンまるひら」のメニュー表を見ると、そのシンプルさに驚かされます。最近のラーメン店によくある「トッピング全部乗せ」や「期間限定麺」といった派手なメニューはありません。あるのは、長年研ぎ澄まされてきた「正油」と「塩」、そしてこれらを融合させた「ミックス」のみ。ここでは、それぞれのメニューの魅力と価格設定について詳しく解説します。

基本にして王道の「正油ラーメン」

まずは基本となる「正油ラーメン」です。価格は850円(税込)という、昨今のラーメン価格高騰の中では非常に良心的な設定です。見た目は濃い茶色のスープですが、口に含むと驚くほど角がなく、まろやかです。カツオ節を中心とした魚介の風味が鼻に抜け、その後に醤油の香ばしさが追いかけてきます。

具材もシンプルそのもので、薄切りのモモチャーシュー、細切りのメンマ、ネギ、そして海苔のみ。余計なものを削ぎ落とし、麺とスープのバランスだけで勝負する姿勢が伝わってきます。初めて来店する方は、まずこの正油から試してみるのが王道です。釧路本店の味を最もダイレクトに感じることができる一杯と言えるでしょう。

素材の味が際立つ「塩ラーメン」

続いて「塩ラーメン」です。こちらも同価格で提供されています。正油以上にスープの透明度が高く、黄金色に輝くビジュアルは美しささえ感じさせます。塩味はカツオ出汁の甘みを引き立てる役割に徹しており、塩辛さは皆無です。まるで上質なお吸い物を飲んでいるかのような感覚に陥ります。

ごまかしの効かない塩ラーメンだからこそ、出汁の質が問われます。「まるひら」の塩は、飲み干した後の後味が非常にすっきりしており、喉が渇くということがありません。二日酔いの朝や、食欲があまりない時でも、すっと胃袋に収まってしまう優しさがあります。通の間では「最終的に塩に戻る」と言われるほどの完成度を誇ります。

札幌店の新定番「ミックス」の正体

そして、札幌店で最も注文が多いと言われるのが「ミックス」です。これは文字通り、醤油ダレと塩ダレを絶妙な比率でブレンドしたスープです。元々は釧路本店で常連客だけに提供されていた裏メニューでしたが、札幌店では堂々とレギュラーメニューとしてラインナップされています。

醤油の香ばしさとコク、塩のキレと甘み、この両方のいいとこ取りをしたのがミックスです。「醤油だと少し重い、でも塩だと物足りない」という贅沢な悩みを一発で解決してくれます。スープの色は薄い琥珀色で、一口飲むと複雑な旨味が広がります。どちらの味もしっかりと感じさせつつ、喧嘩することなく調和しているのは、長年の経験が生み出した黄金比率の為せる技です。

実食レビュー:五感を刺激する極上の一杯

ここからは、実際に「ラーメンまるひら札幌店」で「ミックス大盛り」を実食した詳細なレビューをお届けします。スープの温度、麺の喉越し、具材の食感など、写真だけでは伝わらない細部まで徹底的に描写します。これから食べに行く方のシミュレーションとして、ぜひ参考にしてください。

香り立つカツオ出汁の衝撃

着丼した瞬間、まず立ち上ってくるのは強烈なカツオの香りです。湯気とともに広がるその香りは、ラーメン屋というよりは高級な蕎麦屋にいるかのような錯覚を覚えるほど上品です。レンゲでスープをすくい口に運ぶと、熱々の温度と共に魚介の旨味が爆発します。

特筆すべきは、魚介系ラーメンにありがちな「生臭さ」や「エグみ」が一切ないことです。丁寧に下処理され、絶妙な火加減で抽出された出汁であることが分かります。表面に浮いた少量のラードが蓋の役割をしており、最後まで熱々の状態をキープしてくれます。あっさりしているのに、物足りなさを一切感じさせないこのスープの厚みこそが、まるひらの真骨頂です。

西山製麺と作り上げた特注麺の食感

麺は札幌ラーメンの代名詞である「西山製麺」のものを使用していますが、通常の黄色い熟成卵麺とは全く別物です。釧路ラーメンの特徴である「細縮れ麺」を再現するために特注された、白っぽく繊細な麺です。加水率が高めで、プリプリとした食感がありながら、細麺特有の歯切れの良さも兼ね備えています。

この細い縮れが、あっさりとしたスープを驚くほどよく持ち上げます。麺を啜るたびに、スープの旨味と麺の小麦の香りが口の中で一体となります。札幌市民にとって西山製麺は馴染み深いブランドですが、「西山製麺がこんな麺も作れるのか」という新しい発見があるはずです。硬めに茹で上げられた麺は、食べ進めても伸びにくく、最後まで食感を楽しめます。

計算し尽くされた具材のハーモニー

具材の一つ一つにも、老舗の哲学が宿っています。チャーシューは最近流行りのとろけるバラ肉ではなく、しっかりとした肉感を残したモモ肉です。噛めば噛むほど肉本来の味が染み出し、あっさりスープの良いアクセントになります。脂身が少ないため、大盛りを食べても胃もたれしません。

メンマは極細に裂かれており、コリコリとした食感が麺とよく絡みます。この細さが、麺と一緒に食べた時の一体感を生み出しています。そして、特筆すべきはネギです。新鮮なネギの辛味が、スープの甘みを引き締め、味にメリハリを与えています。派手な具材はありませんが、全てがスープと麺を引き立てるために存在しており、一杯の丼の中で完璧な調和が保たれています。

札幌ラーメンとの違いと楽しみ方

札幌には数え切れないほどのラーメン店がありますが、「まるひら」のラーメンはそのどれとも異なる独自のポジションを築いています。普段、濃厚な味噌ラーメンに慣れ親しんでいる札幌市民にとって、この味はどのように映るのでしょうか。比較することで見えてくる魅力について解説します。

「純すみ系」とは対極にある世界観

札幌ラーメンの王道といえば、「純連」や「すみれ」に代表される、表面を厚いラードで覆った濃厚味噌ラーメンです。これらはニンニクや生姜を効かせ、パンチのある味わいが特徴です。対して「まるひら」は、ニンニクやスパイスを一切使用せず、素材そのものの出汁で勝負しています。

「純すみ系」がご飯のおかずになるラーメンだとすれば、「まるひら」はお茶漬けやスープのように、体に染み渡るラーメンです。疲れている時や、こってりした食事に飽きた時に、無性に食べたくなるのがこの味です。札幌のラーメン文化は多様ですが、この「究極のあっさり」という選択肢が増えたことは、多くの市民にとって朗報と言えるでしょう。

常連が実践する「大盛り」の流儀

「まるひら」を訪れる客の多くが、「大盛り」あるいは「特大」を注文します。通常のラーメン店で大盛りを頼むと、途中で飽きてしまったり、満腹すぎて苦しくなったりすることがありますが、ここのラーメンは違います。麺が細くスルスルと入っていくため、普通盛りでは「もっと食べたい」と感じてしまうのです。

スープがあっさりしているため、麺量が多くても重たくありません。男性であれば大盛り(プラス150円程度)がデフォルトと考えても良いくらいです。また、スープまで完飲する人が非常に多いのも特徴です。塩分を気にしている人でさえ、「ここのスープだけは飲んでしまう」と言わしめる魔力があります。

テイクアウトやお土産の可能性

現時点では、札幌店でのテイクアウトやお土産ラーメンの販売は積極的に行われていないようです。この繊細な麺とスープのバランスは、店内で出来立てを食べてこそ味わえるものだからでしょう。特に細麺は時間が経つと食感が変わりやすいため、持ち帰りには不向きと言えます。

しかし、釧路本店ではお土産用のラーメンが販売されていることもあり、今後札幌店でも取り扱いが始まる可能性はゼロではありません。自宅でもこの味が楽しめるようになれば最高ですが、まずは店舗に足を運び、職人が茹で上げた最高の一杯を味わうことを強くおすすめします。

まとめ:札幌で釧路の伝説を味わう幸福

「ラーメンまるひら札幌店」は、単なる地方有名店の支店ではありません。釧路という土地で育まれた食文化を、札幌という大都市に伝える伝道師のような存在です。カツオ出汁の効いた透明なスープ、特注の極細縮れ麺、そして札幌店独自の「ミックス」という選択肢。これらは、濃厚な味に慣れた札幌市民の舌に、新鮮な驚きと癒しを与えてくれます。

最後に、この店を最大限に楽しむためのネクストアクションをまとめます。

  • **まずは時間を確保する:** 平日の13時半以降、または休日の開店15分前を狙って訪問スケジュールを立てましょう。
  • **「ミックス」を注文する:** 初めての方は、醤油と塩のいいとこ取りをした「ミックス」を大盛りでオーダーしてみてください。
  • **小銭を用意する:** 支払いは現金のみの場合が多いため、千円札と小銭を用意しておくと会計がスムーズです。
  • **駐車場の位置を確認:** 車で行く場合は、事前に「北23条西4丁目」周辺のコインパーキングを検索しておきましょう。

一杯のラーメンが、あなたの心と体を優しく満たしてくれるはずです。ぜひ今度の週末、北24条へ足を運んでみてください。