六花亭ポテトチップス『まずい派・美味しい派』を実食レビューから分析してみた

rokkatei_potato_chips_ 北海道の食べ物あれこれ

北海道土産として密かな人気を集める 六花亭のポテトチップス。しかしSNSやレビューサイトでは「まずい」という声も見受けられます。一体その評価の真相とは?
素材への徹底したこだわりや、無添加ならではの味わいが、万人受けしにくい理由になっている可能性も。
この記事では、「まずい」と言われる理由をあえて深掘りしながら、素材・味・販売情報を総合的に解説します。
北海道限定の希少性と共に、「六花亭らしさ」が詰まったこのチップスの魅力と課題をチェックしていきましょう。

六花亭 ポテトチップスとは

北海道を代表するお菓子メーカー「六花亭」が手がける意外なジャンルの商品、それがポテトチップスです。「まずい」と感じる人も一部にいる一方で、無添加・自然派のお菓子として支持を集めているこの商品。

ここではその誕生の背景から、現在の販売状況、パッケージのこだわりまで徹底解説します。

発売の経緯・背景

「お菓子は素材が命」——そんな六花亭の信念が、ポテトチップスという新ジャンルへの挑戦を後押ししました。北海道・中札内村の直営施設「六花の森」におけるお土産用商品として、観光客に向けた新たなラインナップが求められたのが開発のきっかけです。

  • 観光地限定品の強化
  • 健康志向・自然志向ユーザーへの対応
  • 地元産のじゃがいもと米油の活用

結果として、一般的なスナックとは一線を画す「無添加・素材勝負」のチップスが誕生しました。

包装デザイン・ブランドイメージ

パッケージには、六花亭ファンにはおなじみの坂本直行氏による花の水彩画が採用されています。商品名すら目立つように書かれておらず、“わかる人にしかわからない美意識”が詰まったデザイン。ブランドの一貫性を感じさせる装いです。

「あれ?これがポテチ?」と驚く人も多く、購入者の注目を集めています。

原材料一覧

原材料 産地・特徴
じゃがいも 北海道産・季節ごとの品種使用
こめ油 国産・酸化しにくい
食塩 国産塩・ミネラル分豊富

たった3つの原材料のみ。驚くほどシンプルなレシピは、「素材の質」にすべてを賭けた証拠です。

サクサク感の特徴

一般的なポテトチップスに比べ、六花亭のものはやや薄めのギザギザカットで、口の中で軽やかに砕けるのが特徴。パリッではなくサクッとした崩れ感があるため、「まずい」と感じる人もいる一方、独特の食感にハマるファンも続出しています。

地域限定・お土産向け

本商品は全国展開をしておらず、基本的には北海道限定です。六花亭の店舗や「六花の森」といった観光施設でしか手に入らない点が、旅の記念としてのプレミア感を高めています。お土産として箱買いされる方も多く、まさに“現地でしか味わえない価値”を提供する商品です。


無添加・素材へのこだわり

「六花亭 ポテトチップス まずい」といった意見がある一方で、食べた人の多くが驚くのはその自然な味わいです。添加物を一切使わない姿勢は、食品の質を重視する現代人にとって高い評価を得ています。ここでは、どのようなこだわりが詰まっているのかを詳しく解説します。

こめ油使用の理由

「あっさりしているのにコクがある」——その秘密は、揚げ油にあります。六花亭では、酸化しにくくヘルシーとされるこめ油を使用。こめ油は独特の香ばしさと軽い後味が特徴で、じゃがいも本来の風味を引き立ててくれるのです。

国産じゃがいも使用

ポテトチップスの主役はやはりじゃがいも。六花亭では、北海道産の季節に応じた品種を使っており、時期によって微妙に食感や甘みが変わるのも魅力です。
農薬の使用にも配慮され、収穫から製造までトレーサビリティが明確なのも安心できるポイント。

添加物の不使用

ポテトチップスにありがちな酸化防止剤・香料・着色料は一切使用していません。原材料に“余計なもの”が含まれていないことで、子供から高齢者まで安心して食べられる商品になっています。

そのため、ジャンク感が少なく「スナック菓子を食べている」という印象とは一線を画す点が、賛否を呼ぶ原因でもあります。

アミノ酸不使用による味の違い

市販の多くのスナックに含まれている「アミノ酸等」。これは“うま味”を補強するために加えられますが、六花亭のポテチには含まれていません。
この結果、「なんだか味が薄い」「物足りない」と感じる方もいるかもしれませんが、それが“素材本来の味”でもあります。

逆に言えば、「まずい」と評価されることもありますが、それは濃い味付けに慣れた現代人の舌が感じるギャップにすぎないのです。


味・食感の評価

六花亭 ポテトチップスはその独特な味わいと食感に対して、賛否両論の評価を受けています。一部では「まずい」との声もありますが、それはむしろ無添加ならではの自然な味に慣れていない方の感想かもしれません。ここでは実際の食味について、具体的な特徴を詳しくご紹介します。

塩味の強さ(うすしお味)

このチップスはうすしお味として販売されており、塩味はかなり控えめです。「あれ?味がしない…?」と感じる方もいるほどで、一般的な市販ポテチの約2/3程度の塩分量です。塩気に頼らない製品設計こそが六花亭のこだわりであり、塩味ではなく「じゃがいもの甘み」を感じさせるのが魅力です。

香り・油の後味

こめ油による揚げ上がりは非常にあっさりしており、食後に口の中がべたつかないのが大きな特徴です。また、揚げ油の臭みも感じられず、素材そのものの香りを邪魔しないクリーンな後味が評価されています。

薄切りギザギザカット

チップスのカットは、通常のフラットカットではなく、ギザギザのリッジカット。これにより油がよく絡みながらもパリッとした食感が生まれ、歯ごたえが軽やかになります。

このカット方法も、噛んだ瞬間に油がじゅわっと染み出すタイプではないため、人によっては「スナック感が足りない」と感じるかもしれません。

食後の軽さ・胃もたれしにくさ

「普通のポテチは1袋で胃が重くなるけど、これは軽い」

「夜食に食べても罪悪感がない」

実際に食べた人の多くがこう口をそろえます。添加物を使わず、あっさりと仕上げられたこのチップスは、“健康志向”のスナック菓子という新たなジャンルを確立しようとしています。

購入できる場所・入手方法

六花亭 ポテトチップスは、その希少性と販売チャネルの限定性により、入手難度が高い商品でもあります。全国展開されていないため、「まずい」かどうかを判断する以前に、手に入らないという口コミも見られます。ここではその購入場所や方法について詳しく解説します。

中札内「六花の森」限定発売

まず本商品の主な販売拠点は、北海道中札内村の「六花の森」です。この美術・庭園施設は六花亭の原点ともいえる場所で、店舗も併設されています。

六花の森限定商品として、観光客のお土産需要を見越して箱売り(12袋セット)が用意されており、施設の来場者が直接購入できます。

札幌本店・空港での販売

札幌駅周辺にある六花亭札幌本店や、新千歳空港の六花亭ショップでも取り扱いがあります。ただし、取り扱いは期間・数量限定であることが多く、常時購入できるとは限りません。

空港で見かけた際は、即購入をおすすめします。

道内21店舗での展開(2024年9月)

2024年9月時点で、北海道内の21店舗で販売されるようになりました。具体的には以下のような主要都市にある六花亭直営店です:

  • 帯広本店
  • 旭川春光店
  • 函館五稜郭店
  • 釧路昭和店

ただし、ポテトチップスのような生産数が限られた商品は、店舗によっては即完売することもあります。

通販・取り寄せ不可の注意点

注意が必要なのは「通販非対応」という点です。六花亭の公式オンラインショップでも、このポテチは販売されていません。これは、商品の性質上、鮮度・香り・食感を維持するためにネット販売を避けているためです。

そのため、「食べてみたいけど買えない」「興味はあるけど、現地じゃないと無理」といった声が、SNSでも多く見受けられます。


価格・コスパについて

「六花亭 ポテトチップスは高い」「味のわりにコスパが悪い」という口コミもあります。しかし、本当にそうなのでしょうか?
価格だけでなく、商品価値や内容量、そして付加価値を踏まえて比較してみましょう。

1袋60gで約180〜200円

まず、六花亭のポテトチップスは1袋(60g)で税込180〜200円。一般的なコンビニのポテチ(60g前後)が120〜150円程度であるのに対して、確かに割高です。

しかし、無添加・国産素材・こめ油使用といった点で、高品質を求める層にとっては十分納得できる価格とも言えます。

箱買い(12袋入り2400円)のすすめ

箱売りは12袋入りで2,400円程度</strong。1袋あたり200円と単価は変わらないものの、箱が専用デザイン&ギフト向け包装で、お土産として非常に喜ばれます。

「職場に配る用」「北海道旅行の手土産」としてまとめ買いされる方も多数。

他社ポテチとの価格比較

商品名 内容量 価格(税込) 原材料
六花亭ポテチ 60g 200円 じゃがいも・こめ油・塩
湖池屋プライドポテト 60g 160円 じゃがいも・植物油脂・調味料
カルビー堅あげ 65g 150円 じゃがいも・パーム油・調味料

限定&高付加価値による割高感

このように他社製品と比べると確かに価格は高めですが、「六花亭ブランド」「北海道限定」「無添加」「ギフト向け包装」といった付加価値を含めると、十分納得できる価格帯といえるでしょう。


“まずい”と言われる理由

検索キーワード「六花亭 ポテトチップス まずい」が存在する以上、ネガティブな意見があるのは事実です。ここではその主な要因を分析し、なぜ人によって評価が大きく分かれるのかを解説します。

アミノ酸(うま味成分)不使用ゆえの淡泊さ

最大の理由は、うま味成分であるアミノ酸不使用による味の薄さでしょう。一般的なポテトチップスには“うま味調味料”が加えられていますが、本商品には含まれていません。

そのため、“旨味がない”と感じ、「まずい」と表現されることがあります。

塩分控えめで物足りない人もいる

「うすしお味」はその名の通り、塩分が少なく設定されており、濃い味に慣れている人には“物足りない”と感じられることも。

「ジャンクな濃さがない…」「もっとパンチが欲しい」といったレビューも存在。

自然派志向向け:一般ユーザーには万人受けしない

そもそもこの商品は、自然派・無添加志向の人々をターゲットに作られています。味も食感も、一般的なポテチとは異なり、「素朴」「あっさり」「素材勝負」といった方向性です。

そのため、ジャンクフード的な中毒性を求めるユーザーには不向きで、「まずい」と感じられてしまうのです。

無添加ゆえの高級志向と評価の分かれ方

最後に、価格と味のバランスが「高すぎる」と感じる人もいます。原材料・製法には価値がありますが、それが伝わらないと「この味でこの値段?」とネガティブに受け止められます。

しかし同時に、それを理解する層からは「唯一無二のポテチ」「上質なスナック」として高く評価されているのも事実。

六花亭 ポテトチップス まずい——本当にそうでしょうか? 実は、そこには“味覚の多様性”と“ブランドの哲学”がぶつかる現代的な消費傾向が見え隠れしているのです。

まとめ

六花亭ポテトチップスは、その無添加・素材重視の姿勢から、一般的なスナック菓子に慣れた人には「薄味」「淡泊」と感じられるかもしれません。

しかし、化学調味料を使わず、国産じゃがいもとこめ油のみで仕上げるというこだわりは、自然派志向の方にとって大きな魅力となります。
また、パッケージのデザイン性や北海道限定の販売形態も「お土産」としての付加価値を高めており、味だけでなく体験として楽しめる商品です。
一般流通していない希少性もあり、価格設定には割高感を覚える人もいますが、それを上回る「六花亭らしい価値」に惹かれるリピーターも少なくありません。「まずい」と一言で片づける前に、その背景にあるブランド哲学に目を向けてみてはいかがでしょうか。