日帰り温泉札幌近郊|絶景・ランチ・穴場まで癒やしのスポット17選

札幌での生活や観光の合間に、ふと「広いお風呂で足を伸ばしたい」「日常を忘れてリフレッシュしたい」と感じることはありませんか。札幌近郊には、車やバスで1時間も走れば、豊かな自然に囲まれた名湯がたくさんあります。四季折々の景色を楽しめる露天風呂や、美味しいランチがセットになったプランなど、その日の気分に合わせて選べる選択肢は豊富です。

この記事では、札幌市内から日帰りで行けるおすすめの温泉施設を、目的やエリア別に厳選してご紹介します。週末のドライブや自分へのご褒美に、ぴったりの温泉を見つけてください。

  • エリア別:定山渓、支笏湖、小金湯など主要エリアの特徴
  • 目的別:絶景露天、ランチ付き、貸切風呂、穴場の隠れ家
  • 詳細情報:泉質やアクセス、おすすめポイントを徹底解説

札幌近郊の温泉エリア完全ガイド|特徴とアクセスで選ぶ

札幌周辺にはそれぞれ異なる魅力を持った温泉地が点在しています。まずは主要なエリアの特徴とアクセスを把握して、行き先を決める際の参考にしてください。

札幌の奥座敷「定山渓温泉」

札幌中心部から車で約50分という好立地にありながら、豊かな渓谷美を楽しめるのが定山渓温泉です。「札幌の奥座敷」として古くから親しまれ、多くのホテルや旅館が立ち並んでいます。ナトリウム塩化物泉の泉質は体の芯から温まるため、寒い季節には特におすすめです。温泉街には足湯や手湯スポットも点在しており、散策しながら温泉情緒を味わうこともできます。無料送迎バスを運行している施設も多く、車がなくてもアクセスしやすいのが魅力です。

神秘の湖「支笏湖温泉」

札幌から車で約1時間強、支笏洞爺国立公園内にある支笏湖温泉は、日本屈指の透明度を誇る支笏湖の東岸に位置しています。とろりとした肌触りの「美肌の湯」として知られる重曹泉が特徴で、湯上がりは肌がしっとりと潤います。湖畔からは恵庭岳や風不死岳などの山々を望むことができ、大自然の静寂に包まれながら入浴できるのが最大の魅力です。カヌーや遊覧船などのアクティビティと組み合わせて楽しむのも良いでしょう。

歴史ある湯治場「小金湯温泉」

定山渓温泉の手前に位置し、札幌中心部からは車で約40分ほどで到着する小金湯温泉。明治時代から湯治場として栄えてきた歴史があり、現在もその落ち着いた雰囲気を残しています。シンボルである樹齢700年以上の「桂の木」が見守るこの地は、静かにゆっくりと温泉を楽しみたい人に最適です。単純硫黄泉の湯は効能豊かで、日々の疲れを癒やすのにぴったりです。定山渓よりも混雑が少ないことが多く、穴場的な存在としても人気があります。

アクセス良好な「札幌市内スーパー銭湯」

遠出をする時間はないけれど、広いお風呂に入りたいという時に便利なのが札幌市内のスーパー銭湯です。北のたまゆら、ていね温泉ほのか、森林公園温泉きよらなど、各区に人気の施設が点在しています。これらの施設の魅力は、天然温泉だけでなく、サウナや岩盤浴、食事処やリラクゼーション施設が充実している点です。料金も比較的リーズナブルで、タオルや館内着のレンタルも完備されているため、仕事帰りや買い物のついでに手ぶらで立ち寄ることができます。

ドライブに最適「石狩・当別・北広島エリア」

札幌の隣接市町村にも、個性豊かな温泉施設があります。石狩エリアには海を眺められる温泉や、当別エリアには田園風景の中でくつろげる施設、北広島エリアには大型のアウトレットモール近くの温泉など、ドライブの目的地として最適です。これらのエリアは札幌中心部から30分から1時間程度でアクセスでき、道の駅や観光スポットと合わせて巡るルートが組みやすいのが特徴です。地元食材を使ったグルメを楽しめる施設も多く、休日のショートトリップにおすすめです。

絶景と癒やしを堪能|ロケーション最高の露天風呂3選

北海道ならではの雄大な自然を感じながら入浴できる、絶景露天風呂を厳選しました。視界いっぱいに広がる景色と共に、非日常のひとときを過ごしてください。

【豊平峡温泉】日本最大級の野趣あふれる露天風呂

定山渓温泉街からさらに奥へ進んだ場所にある豊平峡温泉は、源泉100%かけ流しの湯と、最大入浴人数200人を誇る日本最大級の露天風呂が自慢です。遮るもののない開放的な空間からは、四季折々の自然美をダイレクトに感じることができます。春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。また、併設されている食堂で提供される本格的なインドカレーも名物となっており、温泉とグルメの両方を目当てに多くのファンが訪れます。

【丸駒温泉旅館】湖と一体化する秘湯体験

支笏湖畔に佇む丸駒温泉旅館は、大正4年創業の老舗宿です。ここの名物は、全国的にも珍しい「足元湧出湯」の天然露天風呂です。湯船が支笏湖と岩場でつながっており、湖の水位に合わせて湯船の水位も変化するというユニークな特徴を持っています。湖と同じ目線で入浴できるため、まるで支笏湖と一体化したような不思議な感覚を味わえます。手つかずの自然に囲まれた環境で、波の音を聞きながら浸かる湯は、まさに秘湯と呼ぶにふさわしい体験です。

【定山渓ビューホテル】地上60mから渓谷を見下ろす

大型リゾートホテルである定山渓ビューホテルの最上階には、展望大浴場「星天」があります。地上60メートルの高さにある屋上露天風呂からは、定山渓の温泉街や渓谷を見下ろすパノラマビューが広がります。昼間は遠くの山々まで見渡せる爽快感を、夜は温泉街の灯りと満天の星空を眺めるロマンチックな雰囲気を楽しめます。館内には巨大な屋内プール「水の王国ラグーン」もあり、家族連れやグループで一日中遊べるエンターテインメント性も兼ね備えています。

カップルや家族連れに最適|貸切風呂と個室休憩プラン

周りの目を気にせず、プライベートな空間でゆっくりと温泉を楽しみたい方には、貸切風呂や個室休憩プランがある施設がおすすめです。

【湯元 小金湯】和モダンな貸切風呂でリラックス

湯元 小金湯は、リニューアルされた清潔感あふれる和モダンな館内が魅力です。ここでは、温泉を貸し切りで楽しめる「貸切風呂」が用意されており、木をふんだんに使った温かみのある空間で、家族やカップルだけの時間を過ごせます。窓からは小金湯の自然を望むことができ、開放感も抜群です。入浴後は、無料の休憩スペースや、美味しい和食が楽しめる食事処でゆっくりとくつろげます。日帰りでもちょっとした旅行気分を味わえる、満足度の高い施設です。

【ぬくもりの宿 ふる川】檜の貸切風呂でプライベート時間

定山渓温泉にある「ぬくもりの宿 ふる川」は、古民家風の落ち着いた佇まいが人気の宿です。日帰り入浴でも利用できる貸切檜風呂「助六の湯」は、離れのような造りになっており、静寂の中で源泉かけ流しの湯を堪能できます。檜の香りに包まれながら浸かるお風呂は、心身ともに深いリラックスへといざなってくれます。館内には囲炉裏のあるラウンジや、相田みつをのギャラリーなどもあり、温泉以外の時間もゆったりと過ごせる工夫が凝らされています。

【森林公園温泉 きよら】リーズナブルなモール泉の家族風呂

札幌市厚別区にある森林公園温泉きよらは、世界的にも珍しい植物性モール泉の天然温泉を楽しめるスーパー銭湯です。ここには全10室という多くの家族風呂があり、待ち時間が比較的少なく利用できるのが嬉しいポイントです。料金もリーズナブルに設定されており、小さなお子様連れのファミリーや、気軽に貸切風呂を楽しみたいカップルに絶大な支持を得ています。モール泉特有の黒褐色のお湯は肌に優しく、湯上がりは驚くほどスベスベになると評判です。

美食も楽しむ贅沢な休日|ランチビュッフェセットがある温泉

温泉で汗を流した後は、美味しい食事でお腹も満たしたいものです。ここでは、クオリティの高いランチビュッフェや食事がセットになったお得なプランをご紹介します。

【定山渓鶴雅リゾートスパ 森の謌】森のビュッフェで優雅なランチ

「定山渓鶴雅リゾートスパ 森の謌」の日帰りプランは、ランチビュッフェと入浴がセットになった贅沢なコースです。「森の物語」をテーマにしたレストランでは、北海道産の食材をふんだんに使った彩り豊かな料理が並びます。石窯で焼くピッツァや、パティシエ特製のスイーツなど、目移りするほどのラインナップです。食事の後は、広々とした大浴場で森の緑を眺めながら入浴し、優雅なラウンジでハープの生演奏を聴きながらくつろぐ、至福の休日を過ごせます。

【石狩天然温泉 番屋の湯】カピバラにも会えるランチバイキング

石狩湾に面した「番屋の湯」は、化石海水と呼ばれる塩分の強い茶褐色の温泉が特徴です。ここのランチバイキングは、地元石狩の食材を中心とした家庭的な料理が食べ放題で、コスパが良いと評判です。そして何よりユニークなのが、施設の中庭にカピバラが住んでいること。入浴中や休憩中に、愛らしいカピバラの姿を眺めて癒やされることができます。冬にはカピバラも温泉に入ることがあり、その愛くるしい姿は訪れる人々を笑顔にしてくれます。

【ふとみ銘泉 万葉の湯】充実の食事処とリラックスルーム

当別町にある「ふとみ銘泉 万葉の湯」は、全国展開する万葉倶楽部グループならではの充実した設備が魅力です。食事処では、御膳や定食、麺類など幅広いメニューが揃っており、入館料とセットになったお得なプランも用意されています。特筆すべきは、リラックスルームの快適さです。テレビ付きのリクライニングチェアや漫画コーナーがあり、食後にお昼寝をしたり、読書をしたりと、一日中のんびりと過ごすことができます。札幌駅からの無料送迎バスがあるのも便利です。

知る人ぞ知る穴場スポット|静かに過ごせる隠れ家温泉

人混みを避けて静かに過ごしたい方へ、知る人ぞ知る穴場の温泉スポットをご紹介します。派手さはありませんが、良質な湯と静寂が待っています。

【小樽朝里クラッセホテル】森の中の静寂な露天風呂

小樽の市街地から少し離れた朝里川温泉に位置するリゾートホテルです。森の中に佇む露天風呂は、夜になると蛍火のような優しい照明が灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。日帰り入浴の受け入れも積極的に行っており、ホテルの上質なサービスと設備を気軽に利用できます。周辺は自然豊かで静かな環境のため、都会の喧騒を忘れてリセットしたい時に最適です。入浴後は、館内のレストランで小樽ならではの海の幸を使った料理を楽しむのもおすすめです。

【なんぽろ温泉ハート&ハート】名物キャベツ天丼と源泉かけ流し

札幌から車で約45分、南幌町にある「なんぽろ温泉ハート&ハート」は、地元民に愛される温泉保養センターです。加水なしの源泉かけ流しの湯は塩分濃度が高く、保温効果が抜群です。そしてここに来たら絶対に外せないのが、名物の「キャベツ天丼」。南幌町特産のキャベツを使った巨大な天丼は、見た目のインパクトも味も一級品です。派手なアミューズメント性はありませんが、良質なお湯とお腹いっぱいのグルメで満たされる、満足度の高い穴場スポットです。

【ユンニの湯】コーヒー色の美肌の湯とハーブ浴

由仁町にある「ユンニの湯」は、コーヒー色をした独特の褐色の湯が特徴です。泥炭層を通って湧き出るこの温泉は、肌の角質を柔らかくする効果が期待でき、美肌の湯として知られています。露天風呂の開放感も素晴らしく、ログハウス風の建物が自然に溶け込んでいます。また、施設内にはハーブ園が隣接しており、季節ごとに様々なハーブ湯を楽しめるのも魅力の一つです。札幌からは約1時間と少し距離がありますが、その価値が十分にある癒やしの温泉です。

まとめ

札幌近郊には、それぞれ個性豊かな日帰り温泉施設が数多く存在します。定山渓や支笏湖のような王道の観光地で絶景を楽しむもよし、市内のスーパー銭湯で手軽にリフレッシュするもよし、少し足を伸ばして穴場の温泉とグルメを堪能するもよし、選択肢は無限大です。

日々の疲れを感じたときは、この記事を参考に、今の気分にぴったりの温泉へ出かけてみてはいかがでしょうか。温かいお湯と美味しい食事、そして豊かな自然が、心と体を優しく解きほぐしてくれるはずです。まずは次の週末、気になった温泉の公式サイトをチェックして、営業時間や最新のプランを確認することから始めてみてください。